なぜ、母里ん子育児が必要なの?①必要性〜ママじゃなきゃ、できないこと〜
1才児は胎児ともいわれます。
人間以外の生きものは、誕生後にすぐ動けますが、人間は歩き始めるのにも1年かかります。
ママのお腹から出たら突然、
水の中から外に出て、肺呼吸に変わるなどして、さぞやビックリでしょう。
ゆらゆらとママの羊水内で漂い、安全そのもだった生活とは大違いです。
3〜4ヶ月は動けないまま、やっと寝返り…。
不自由で、さぞ辛いでしょう。
排泄と吸入、泣くことだけ…。
『無知』そのもので、未知への不安いっぱいでしょう。
もしかしたら、突然宇宙に出されたような?(私は覚えていませんが…)
でも、耳を澄ませて知りたがり、
笑みさえ浮かべます。
安心の合図でしょうか?
きっとママに抱かれるたびに、
胎内で馴染んだ匂いや心音の懐かしさで、少しずつ不安が解消するのでしょう。
泣けばすぐ暖かい肌と、懐かしい匂いや優しい音で、ゆらゆらと心地良くなり、不安が消える!
飢えや不安の解消でショックが癒やされ、速やかに眠れる…。
かくて人の子は皆、地上の生活になじみ、
さまざまな刺激を受け入れ
楽しむ成長へ進撃開始した…のでしょう。
人間化の初めには、胎内から馴染んだ「母」の付き添いが必要です。
また、母も本能的に
自身が飢え、疲労困憊していても
吾子第一に養い守ります。
ゆえに、子は絶大な信頼を寄せて
母同伴に安らいで
一歩また一歩と
未知多々なる地上での生存に、向かえるのです。
願わくばせめて
生後3ヶ月ほどまでは
子の呼び出しにはすぐ応じて
抱き・声をかけて、
安心させていただきたい。
「後でね」のお声かけ後は
10秒・20秒後と少しだけにして
必ず応じて信頼を育てていただきたい。
『人間』の言葉をどなたが作られたのか
知る由もありませんが
私たちは人と人との間で生きるものです。
1人っきりならば、
言葉さえ知らず、どうして良いか分からず
きっとすぐ死んでしまうでしょう。
多様多々を他の人から知り得て
与えられ、導かれて
長々と生きて行くのです。
そして、幸せに向かえるのですから
他者への信頼感が必要不可欠です。
他者からも信頼されねば、
共助はできません。
共存も困難でしょう。
信頼や共感の初期化は
母からです。
いわゆる「母子密着」が必要です。