なぜ、母里ん子育児が必要なの?②チンパンジーの育児とは違う!〜人間として、成長すること〜
人は「ヒト科」に分類され
仲間はチンパンジーとゴリラです。
同じ「ヒト科」でも大差がありすぎます。
直立2足歩行で人の体型が仕上がりました。
(6〜700万年かけて…)
おかげで手ができて、
5指はバラバラに自由に動き、有能です。
脳を発達させます。
(手は第二の脳、指は突き出た脳ともいいますね)
脳は、小脳・中脳の後からできた大脳の差が大きいようで
チンパンジーは700グラム、
ヒトは400グラムです。
体重から推せば、さらに大差になります。
後からできた大脳は
前頭葉やら脳梁やら
いわば人間性の作成部分です。
一説に、大家族制度下で大きくなったとか。
多様な人々の存在で、多様な認識や対応で
多様なトライも多々…ですから
賢くなって当然!
大脳は手仕事に加えて、
多様性のネット化で、成長し続けたのでしょう。
チンパンジーは成人までの3年間を
母子ベッタリで過ごすそうです。
群れにいても、
樹上生活は安全でも不自由で
狭く単調な世界です。
多様な環境ではないので
刺激も少ないのに、母子ベッタリでは
大脳は、楽しめずに成長できないので小さいのでしょう。
きっかけはわかりませんが
ヒトは森から追われ
危険の多い大地で暮らさざるを得なくなった。
歩くしかなく
いつも襲われるのを警戒して
頭を高くして
遠くを見ながら
広い大地を歩いた。
やがて咽頭部が確立して
発声が正確になり
伝承能力が高まりました。
前足は両手になり
有能で多々物作りして
暮らしやすくでき
大脳が成長したのでしょう。
弱小な生きものゆえに
仲間として力を合わせて
マンモスまでも食べて
生き抜いてきた。
言語と信頼の伝承能力で
最強の生きものになり
今や、毛皮も牙も無用
おしゃれを楽しみ
空をも飛んでいます。
近年の日本社会では
早期の育児は
長時間委託か母子ベッタリの育児に
2分化されています。
委託の時間は長く
早すぎる母子分離は
子には、母なのか保育士なのか
あいまいで信頼感育成に不安があります。
家族意識にも希薄性が案じられます。
いわゆる社会力・コミュニケーション力は
受け入れるばかりでは育ちません。
イエスマンや忖度人間は
コミュニケーション無能的で奴隷的です。
ノーが言えて、自己主張もやれてこそ
他をも受け入れられ、お互い様が可能です。
自他ともの信頼が欠かせません。
逆に、母子ベッタリも過ぎれば
ママの奴隷化や子の無能化が案じられます。
幼児期の成長は、
ことに脳は早く、
適度な刺激を次々に求めて変化が早いのです。
(誕生時の必要な母子密着からの適度な離反は、現代の若い母達には困難な課題かもしれません。周囲に幼な子が少なく、母業を学びにくい環境ですから)
親はつい、急ぎたがりますが
焦って押し付ければ
子の内心では、嫌いが生じます。
人は両親から40%づつ、
離れたご先祖から20%の遺伝子を受けて
胎内での成長も大違いに差があります。
年齢のみの分別は正しくないのです。
ロボットではないのですから。
幼児期の子どもは多様です。
早ければ良い…のではありません。