S.Kさん(修了児ママ 11才&7才)※2020.01現在

私が入会したのは、長女が4歳9か月、長男が6か月のとき。
それまで私は、長女を0歳からずっと保育園に預けて働いていた。
現在小学5年生になった長女にあらためて「もりんこでよかったところは?」と聞くと、「お昼寝がなかったこと!理由はうまく説明できないけど、、、保育園は眠くないのにお昼寝をしなくちゃいけないから、眠れなくてずーーーっと上をむいていたりしていた」と言われた。
実はこのセリフ、もりんこ入会中や修了してからも、ことあるごとに長女から言われ続けたセリフ。
保育園や幼稚園はタイムスケジュールが決まっている。
保育園のお昼寝の時間もその一つ。
寝つきが悪く、家ではお昼寝をしない娘にとっては、眠くないのにお昼寝の時間だからといって寝なければならないことは、子どもにはうまく説明できないけれど、「苦痛」の時間だったのだと思う。
そのことを何年たっても、恨み節のように言われ続けており、言葉が出ない(笑)
では、なぜお昼寝がないことが長女にとってよかったのかと考えたところ、もりんこの活動には『幸せ=自由』がたくさんあったからだと思う。
もりんこの活動は、午前中こそムーブメント・手唄あそび・手遊びといったプログラムがあるが、習い事とは違い、あくまで「あそび」を大切にしている。
無理強いはしない。
教え込まない。
こどもは楽しみながら、自然と全身(手や足や脳)を鍛えることができた。
年長になって体操教室に通い始めたところ、子ども2人とも教室の先生から「どこかで体操をやっていましたか」と聞かれた。
もりんこで、いつの間にか体が鍛えられていたんだなと驚いた。
活動日の午後は、ひたすら外で自由に遊ぶ。(もちろん、眠くなったらお昼寝をしてもOK。自由に過ごしてOK。)
基本的に大人は、危険なこと以外は余計な口出しはせず、そっと見守る。
成長するにつれて、こんなに遊べる時間は今しかない。
貴重な時間でもある。
暑さ寒さ、雨の匂い、風の音、葉っぱや砂・土の手ざわりの違い、花の色など五感をフルに使い、野原を走り回ったり、おうちごっこをしたり、日が暮れるまで仲間たちと好きなように遊びつくした夜。
子ども達が「今日も楽しかった~」といって眠りについたときが、もりんこでよかったと感じた瞬間でもあった。
もりんこでは、こどもにとって『遊び』の大切さを学んだ。
さらに、マザーレッスンを受講し、子育てについての不安や迷いがなくなった。
もし入会していなければ、私は口うるさく、子どもに失敗させないように先回りをして、子どもの成長を妨げるような親になっていたかもしれない。
子どもに対して、大らかに接することができるようになった。
「子どもはこんなものだ」と構え、ちょっとやそっとのことではイライラしなくなった。
そのおかげか、0才から就学するまでもりんこでのびのびと育った長男は、小学校では学年関係なく友だちがたくさんいる。
長女は、もりんこの手遊びで培われたひらめき力が生きているのか、図工が好きで得意だ。
2人とも自信をもって小学校に送り出せてよかった。
小学生になった今でも、もりんこ時代からの習慣が身についている。
毎朝、きょうだい揃って学習をし、やるべきことをやってから出かけている。
身の回りのこと(洗濯干し畳み、掃除、料理など)を行っている。
つよく、ゆたかに、かしこく将来の「生きる力」を養うべく、同じ志をもった仲間がいることで、一人では頑張れないことも、頑張りぬくことができた。
この経験が、今後もし子育てに悩んだときの支えにも指針にもなっていくと感じている。